季節で異なる単板の含水率を温度と速度でコントロール。生産性と品質の向上を目指す!

製 造

T.Y

株式会社日新 三重工場 
生産部2課 班長
2019年入社

仕事のやりがいは何ですか?

温度や速度を調整することで
乾燥が順調に進み、
予定よりも時間短縮できた時は
大きな達成感がある

私は生産2課で乾燥工程を担当しています。乾燥工程というだけあって、1 課で切削した単板をドライヤーという機械に通し、乾燥・選別・調板・補修をする工程です。生の木である単板1枚を乾燥させるには、20〜30分はかかります。サイズごとに決められたスピードで乾燥しますが、夏場と冬場では気温の変化により含水率が異なるため、単板の品質が悪くならないよう温度・速度を変更し、順調な機械稼働を目指します。
夏場は単板が乾燥し易い季節なので、1分間に5m進む設定であれば、できる限りスピードを上げて1枚あたり20cm短縮するだけでもトータルで見れば生産性がアップします。含水率を管理し、1 枚でも多く流せないかと考える難しさはありますが、自分の考えた温度・速度をすぐに行動に移して、生産性や品質が良くなった時にはやりがいを感じますし、特に毎朝立てた予定よりも乾燥が順調に進み、30分〜1時間短縮できた時には大きな達成感があります。

仕事の中で重要なポイントはどこですか?

手動の含水計も使用しながら
数値をチェック。
不良品の発生を防ぎ、
一枚一枚の品質を高める。

乾燥工程は、原板と芯板に分かれ、それぞれ乾燥の仕方や乾燥後の工程が異なりますが、共通して重要なことは、単板の品質・含水の管理です。ドライヤーの温度・速度が違えば単板が割れたり、単板に水分を多く含みすぎると製品になった際、接着部分が開いて不良品が発生したりすることがあります。機械による含水計に加え、手動の含水計も使用しながら数値をチェックし、温度・速度を変更します。また、単板は同じ厚みでも一枚一枚クセがあります。節による穴や割れがあるのですが、検品後に一手間かけて補修しています。品質に妥協しない。それも重要なことです。
私は入社して4年が経ち、5年目に入るところで班長という立場を任されています。自分自身まだ未熟なところがたくさんありますが、まず自分が率先して作業を行うことを心がけています。班員8名の体調や気分にも目を配り、一人ずつ声をかけて励ますことも。2課全員から頼られ、目標とされる人間になれればと日々努力しています。そして、乾燥工程に関しては、すべてのことに答えられる乾燥のプロになることが今の目標です。

仕事の紹介

製造 製造工程を担当するものづくりのスペシャリスト。経験を重ねる中で高い専門性を発揮できます。