製造工程で出た端材が燃料。天然資源のめぐみに感謝しながら安定した蒸気を送り届ける

製 造

I.S

株式会社日新 四国工場
生産部 工務課
2021年入社

現在の仕事内容を教えてください

ボイラーが動かないと
工場全体が大変なことに!
切削・乾燥・接着の全工程に
欠かせない熱源

ボイラーの運転・調整が私の仕事です。朝8時過ぎにドライヤーを立ち上げ、ボイラーの炉に燃料を投入します。圧力計で数値を確認しながら、9時には蒸気が安定するように調整し、その後は1時間ごとにボイラーの温度を記録します。ボイラーの仕事をしていると直接製品に関わることがありません。ですが、ボイラーがちゃんと動かないと工場は大変なことになります。切削を行う1課では蒸煮室が、乾燥を行う2課ではドライヤーが、 接着を行う3課ではホットプレスが動かなくなってしまいます。トラブルなどを起こさず、いつも安定した蒸気を工場全体に送り届けることが何よりも大切です。
使用する燃料は、合板の製造工程で出た端材のため、安定した蒸気を送るには大量に投入する必要があります。定量供給できる投入口もありますが、端材の保管場所は屋外に面していて、雨で濡れている場合は、焚き口からの手作業による投入で蒸気の量を上手くコントロールすることが重要になります。また、灰が水管に付着すると熱を伝えにくくなるので、除去装置のスートブロワで取り除いたり、異常な水音がしていないかを確認したり、トラブルが起きないように心がけています。

仕事のやりがいは何ですか?

木という天然資源のめぐみに感謝し、
一切の無駄なく燃料にすることで
ボイラーを動かす

ボイラーの仕事は、日新の社是に書かれている姿を体現しているのではないかと思います。 天然資源のめぐみに感謝し、丸太の皮(バーク)や端材などを一切の無駄なく燃料にすることでボイラーを動かし、安定運転を行うことで工場を支え、合板製造販売を通して社会の進歩や発展に貢献する。そして労働の対価に給料をいただき、豊かで正しい人生を歩むことができる。これがやりがいと一つに絞り込むことは難しいのですが、そんな重大な仕事を任せられていることがやりがいであり、その期待に応えるために日々少しずつでも成長していきたいと考えています。
今、私は二級ボイラー技士の免許を持っていますが、ボイラーを管理するには特級ボイラー技士の免許が必要になります。その免許を持っている先輩ボイラー技士は、仕事もメンテナンスのスピードも早く、周囲にゴミなどなく常にきれいにされていて余裕が感じられます。身近な先輩を目標に、来年に受験予定の一級の試験を1回で受かり、将来的には、地道に勉強をして特級ボイラー技士の免許に合格したいです。

仕事の紹介

製造 製造工程を担当するものづくりのスペシャリスト。経験を重ねる中で高い専門性を発揮できます。