大型ドライヤーの仕組みから、蒸気の知識、部品の役割・交換方法まで自在に扱うための専門知識を深める!

製 造

T.M

株式会社日新 湖北工場
生産部2課 副班長
2023年入社

仕事のやりがいは何ですか?

単板の乾燥トラブルや
機械設備の故障など、
いざという時に機械を
迅速に稼働させること。

合板製造は「切削」「乾燥」「接着」「仕上げ」の順に4工程で行われます。このうち生産2課は2番目の乾燥工程を専門とし、切削された単板をドライヤーと呼ばれる大型乾燥機に次々と通して乾燥させていく役割を担っています。この工程で重要となるのが、温度管理とスピード管理です。製品の仕様ごとに決められた温度と速度をミスなく正確に入力し、ボイラーから送られてくる蒸気の圧力をチェック。工程の多くは自動化されていますが、単板は自然素材であるため水分を含み、乾燥中にソリが発生して詰まり起こしてしまうこともあります。その際はドライヤーの扉を開けて詰まりを解消します。また、チェーンやベルトなどの搬送部品に原因がある場合は、部品交換を行うこともあります。こうしたトラブルにスピーディーに対応し、機械を正常に動かせたときには大きなやりがいを感じます。
大型の機械設備全体を安定稼働させ、ドライヤーを自在に扱えるようになるためには、蒸気の知識、機械の仕組み、部品の役割や交換方法など、より専門的な知識や技術が必要になります。いざという時に備え、知識の習得と技術の向上を目標としています。

仕事の中で重要なポイントはどこですか?

前後の工程にも目を向け、
注意点や段取りを意識。
スムーズな連携と乾燥時間の
最短化を極める!

仕事を覚え始めた頃は、乾燥工程だけに目がいきがちでしたが、前後の工程にも目を向けられるようになってからは、生産性や品質向上につながる動きができるようになりました。きっかけは、新人の頃に経験した「荷崩し」でした。何百枚もの単板をリフトに乗せて工程間を移動する際、同じ枚数でも乾燥後は軽いのですが、乾燥前は非常に重く、乗せて動かすだけに見えても、わずかなズレがトラブルの原因になります。そのため、単板の状態やサイズに合わせ、重ね方や重心などに注意しなければなりません。この経験から、今では前工程の「切削」からどのような種類・サイズ・厚みの単板が来るのか、後工程の「接着」がどのようにセット状態を求めているのかを意識し、工程間がスムーズつながるように段取りを考えながら作業しています。
今後も他工程との連携を意識しつつ、乾燥工程では乾燥時間を最短にできる単板の入れ方などを追求していきたいと考えています。会社は社員の努力をきちんと評価し、賞与に反映してくれます。周囲よりも賞与額が多かった時はモチベーションが上がりますよ!

仕事の紹介

製造 製造工程を担当するものづくりのスペシャリスト。経験を重ねる中で高い専門性を発揮できます。