森林は、木材など林産物の供給をはじめ、国土の保全、水源のかん養、
さらには二酸化炭素(CO2)を吸収して炭素を固定化することによる地球温暖化防止など、多面的な機能を有しています。
このように森林は、国民生活及び国民経済に大きな恵みをもたらすものであり、木材の有効活用を通じて、
森林が有する多面的な機能の発揮を促進することは非常に大切です。

1木材は持続的に再生可能な資源

石油や石炭などの化石エネルギーや鉱物資源は、いったん取り出してしまうと、そのあと人の手で再びつくり出すということはほぼ不可能ですが、木材は人の手で再生産することが可能です。「伐ったら植える」という原則を守れば、半永久的に循環サイクルを構築することができる、「持続的に再生可能な資源」です。

2合板はとことん使えるエコ素材

利用を終えたあとの合板は、次にはパーティクルボード(PB)や中密度繊維板(MDF)に加工し直して再利用することもできます。
また、廃材や丸太の皮(バーク)、使用済のPBやMDFなどは、バイオマスエネルギーとして熱源や発電資源に利用されています。

3製造時のエネルギー消費・CO2排出量も少ない合板

合板の製造に必要なエネルギーは、鋼材生産の1/38、アルミニウム製造との比較では1/160 と、非常に少ないエネルギーで製造が可能です。また、製造時の二酸化炭素の排出量で比べてみても、鋼材の1/34、アルミニウムの1/141と、合板はまさに環境にやさしい素材といえます。(※同体積・1㎥を製造する場合の比較)

製造時の消費工ネルギー比較 製造時の二酸化炭素の排出量比較

4木造住宅は第二の森林

木造住宅(延べ床面積136㎡)が貯蔵している炭素ストック量は、平均して約6tにもなります。鉄筋コンクリート造や鉄骨プレハブ住宅では、それぞれ1.6tと1.5tなので、木造の1/4 にしかなりません。また、我が国 のすべての住宅がストックしている炭素量は、日本の全森林がストックしている量の18%に相当します。まさに、木造住宅は「第二の森林」と言え、積極的に木を使うことは、地球温暖化の抑制にもつながります。

炭素ストック量

5国産材の積極的な活用

赤道地帯を中心とする熱帯雨林は、極めて大規模なスケールで炭酸ガスを吸収し酸素を供給しており、生物の多様性を保存する上で重要な役割を果たしています。しかし、今、その熱帯雨林が急速に減少しつつあり、世界的な保護が求められています。
近年、日本の合板業界では、地球環境の保全のため、熱帯雨林で生育する南洋材等から、スギの間伐材や小径木など国産材丸太への原材料転換を積極的に進めています。2017年には、合板製造のための国産材の使用量は約4百万㎥となり、2000年の29倍となっています。
しかし、未だに国内で使用される合板の約6割は、熱帯林材等から生産された輸入合板となっています。このため、地球環境を守っていくために、また、国内の森林の整備促進を図り、地域経済の活性化につなげていくためにも、国産合板の積極的な利用を進めていくことが我が国の重要な政策となっています。

6グリーン購入法およびクリーンウッド法による合法木材の供給

違法伐採が熱帯地域の森林破壊の要因のーつとなっていることが、国際的に大きな課題となっています。このため、合板業界では、これまで「違法に伐採された木材は使用しない」という理念のもとに、林野庁ガイドラインに基づき、合法性が証明された原木を使用するなど、グリーン購入法に基づく合法証明材の供給を積極的に進めてきました。
また、2017年5月に施行されたクリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)により、合法伐採木材の定義を広げるとともに、合法伐採木材を利用すべき木材関係事業者の対象を拡大しました。